新年のご挨拶
皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年暮れの衆議院議員選挙では、自民党の圧勝という予想通りの展開で、「アベノミクス」という「大胆な金融政策」が追認される形となりました。その経済政策に期待もありましたが、残念ながら、年が明けてからは様々なものが値上げされ、私たちは好景気を実感できないままでいます。とりわけ円安により原材料高の影響、消費税増税による消費の冷え込みなどで、中小企業は引き続き厳しい状況におかれています。外国人観光客がどっと押し寄せ、働いている外国人も多くなりましたが、中小の工場の製造現場では人手不足が蔓延し、派遣労働者に頼らざるを得ない問題も起きています。そういった社会状況の様々な変化を踏まえながら、今年も臨機応変に対応していく所存です。
昨年を振り返りますと、食の安全が脅かされた年でもありました。「アグリフーズ」の食品工場内での従業員による農薬の混入や、「マクドナルド」の期限切れ鶏肉の使用、そして「ぺヤング焼きそば」のゴキブリ混入等、食品製造業にとっても様々なことが起こりました。工場内の衛生管理や異物混入対策をとるだけでなく、故意に入れられるものに対しても対策をうたなければなりません。そして「ぺヤング」のケースのように、インターネットを使った社会的ネットワーク(SNS)の深化により、企業にとってのネガティブ情報もすぐに拡散してしまう世の中になっています。JASMEQでは昨年「JQ研究会」を立ち上げ、そういった危機管理に対してどのように対処するか、組合員の皆さんと一緒に考えていこうと活動を開始いたしました。
JASMEQでは、昨年の第10回総会におきまして、名称変更をいたしました。「協同組合品質安全共同推進センター」は長くてなかなか覚えていただくのが大変でした。そこで以前から使用していた「協同組合JASMEQ」という略称を、正式な名称とすることにしました。名称変更とともに、この4月には創立10周年を迎え、記念の行事も計画しております。皆様に励まされ支えられて、ようやくここまで歩いてくることができたと感謝しております。今年はさらに次の10年に向けて、新たな飛躍の年にしたいと決意を新たにしている所存です。
皆様のご健勝とご活躍をお祈りいたしまして、新年の挨拶とかえさせていただきます。
どうぞ今年も「協同組合JASMEQ」をよろしくお願い申し上げます。
代表理事 梶 俊夫
2016年01月07日 カテゴリー: お知らせ・活動報告